僕が和太鼓総の一番好きなところは…「和太鼓総」という名前。

太鼓を始めたのは10歳の頃。出身地の広島は昔から「神楽」が盛んで、お祭りって言えば「神楽」でした。
舞台で舞っている鬼や大蛇よりも、お囃子の太鼓に触りたくて何とか舞台に上がれないかと考えていた少年時代。
その頃はまだサッカーや野球の方が好きでした。中学生、高校生になってもたいこの話ができる友達は少なかったような気がします。
みんなスポーツや、ギターやドラム等、バンド系の音楽をやっていて、「何で太鼓やってるの?」って聞かれても答えられない自分。
悔しさはないけど、周りに受け入れられていない孤独感は感じていました。
こんな自分が今でも太鼓を続けているきっかけとなったものが、とある広島の太鼓チームの「アフリカの日本人」という曲に出会ったこと。
アフリカには行ったことがないし、もちろんそこにいる日本人のことなんて知らないけど、この曲を聞いた瞬間、想像ができたんです。

今まで好きだった太鼓音楽が、大好きになった瞬間でした。

僕は太鼓っていう楽器が好きっていうよりも、和太鼓で作り出される音楽が好きです。楽器という扱いで和太鼓が好きか嫌いかと問われれば、むしろ嫌いな楽器に入る。
メロディーを奏でる訳でもなければ、ハーモニーもない。和太鼓は何かを表現するには難しい楽器だと僕は思います。
そんな楽器を使った演奏で、僕は「アフリカの日本人」を感じたんです。その時思いました。これはすごいことなんじゃないか…?って。
そしてそれは和太鼓で色んなものを表現してみたいって思った瞬間でもありました。

学校を卒業してから上京して何気なく太鼓チームを探し、見つけた「和太鼓総」
「和太鼓」「総」
入団当時はそんなに感じていなかったけど、今はこのチームに入ったのは必然だったのかと感じます。
「和太鼓で総てを表現したい」
これが今でも太鼓をやっている理由。和太鼓総の演奏を見に来てくれた方にも、僕が「アフリカの日本人」に出会った時の様に、何かを感じでもらいたい。
だから、「汗が滴り落ちるその音も聞き逃してほしくない…。」これが太鼓打ちとしての僕の思いです。